私は、昭和25年以来、玉川大学でミツバチの研究を続けて参りました。ミツバチ生産物が、数千年前から我々人類の健康の為に利用されていることも多くの書物で学ぶことが出来ました。ハチミツ、ローヤルゼリー、蜂毒、花粉荷それにプロポリスです。最近、特にプロポリスについての関心が高くなっていることは、皆様良くご承知の通りです。
古代エジプト時代、ミイラ製作の防腐剤に使われたと考えられ、次いで古代ギリシャ時代にプロポリスと言う言葉自体も誕生しました。そして、アリストテレスは、自著「動物誌」の中で「皮膚病、切り傷、感染症の治療薬」だと記しています。その後、ローマ時代に入るとさらに詳しくプロポリスの薬効について「博物誌」の中で述べられています。このようにして、プロポリスはヨーロッパ中に民間薬として広がったのだと考えられます。
しかし、20世紀に急激に発達した近代医学によって、民間薬だったプロポリスは、より強く、確実な抗菌作用を発揮するペニシリンなどの抗生物質の出現で片隅へ追いやられたのです。さらに日本在来種のニホンミツバチがプロポリスを集めない性質なので、日本では、プロポリスの利用などと言うことは全くなかったのでした。
日本でプロポリスが脚光を浴びるようになったきっかけは、1985年名古屋で開催された第30回国際養蜂会議でした。この会議の「ミツバチ治療学」の分科会でプロポリスに関する5編の研究発表があり、それまで邪魔者扱いにしていたプロポリスに、大きな可能性があるとわかったことは、日本の養蜂関係者に大きな衝撃を与えたのです。
前当社々長故中村博彦の強い要望によって、プロポリス研究者協会が玉川大学教授松香光夫博士を代表幹事として、1997年11月14日に設立されました。その目的は、「プロポリス研究者の交流・情報交換につとめ、その研究の促進と社会的啓蒙・普及活動を通して、人類の健康に寄与する」であります。私も幹事の一員に加わり、中村博彦事務局長の活躍に支えられた同協会は,発展を続けております。
中村事務局長は、1999年11月、株式会社プロポリス中央研究所を設立され、日本に於ける斯界の権威を顧問スタッフに迎え、プロポリスを中心にミツバチ生産物の研究開発に鋭意努力を重ね、その成果が上がりつつある矢先「ガンに効くプロポリスとガンに効かないプロポリス」の大著を遺して2004年5月他界されました。私は、誠に僭越ながら株主各位の推薦を受け、彼の遺志を継ぐ光栄を全身に感じながら2004年 9月当社々長に就任いたしました。何卒、前社長同様ご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 |